自転車の最新情報、展示会やマニアックなこと、その他の日々のこと等
レベル☆プロ「2024年サイクルパーツ合同展示会in東京浅草(1日目)
レベル☆プロ「2024年サイクルパーツ合同展示会in東京浅草(その1 東京の風景)
「2024年サイクルパーツ合同展示会」が東京浅草の産業貿易センターで開催されまして、16日、17日と2日間の日程で出張してきました。「特集記事その1」では東京の風景をお送りします。
(今回は観光無し、お酒無し、現地の食事は全てコンビニ食という、お忍びの強行軍でした)
16日
羽田空港の上空から、東京湾を横断して千葉と神奈川を車で15分で結ぶアクアラインと、通気口の島(風の塔?)
空港のハイヤーは早くも新型プリウス、と、見慣れないホンダ車のハイヤー。
浅草は駅についたらもう、観光の方々で大賑わいで、特に海外からお越しの人達が大勢をしめ、さながら国際観光都市の様相を見せていました。
寒い中、着物で闊歩するカップルも多く、レンタル着物屋さんの看板もあちこちにありました。
観光用の「人力車」の数もタクシー並みに10数台待機してました。
上野駅 パンダ口
パンダ口があるから「上野」だし、東京だし、で、分かりやすい出張の証拠写真ですね。
黒いコカコーラ自販機がおしゃれです。関東、特に千葉方面で人気のMAXコーヒーが入ってました。ジョージアロング缶のミルクコーヒーに近い味わいです。
東京の防犯登録シール。ちなみに現在の鹿児島の登録シールは旧型より小ぶりになってますが、東京型と近いサイズです。
貿易センター台東館
浅草寺のすぐ近く
そこそこデカいビルです。ビルごとほぼ貸切での展示会。
4階分のフロアーで、100社以上のメーカー、商社、代理店が出展してます。
浅草からの帰り道、遠くに浅草公会堂が見えました。
そういえば、北野タケシさんの歌で出てくる、「くじら屋」が近くにあるのかしら。
行ってみたかったけど、よしときました。
京急線で、羽田空港へ。浅草から羽田空港直行便。
レベル☆お店「メリダ2024店頭用カタログ」
MERIDAの新しい店頭用のカタログが届きました。ペーパーで見れるカタログの発行は久しぶりです。
店頭用なので、お客様にお渡しできる分ではないのですが、ご覧になりたい方ありましたらカウンターでお茶でも飲みながらご覧くださいませ。
レベル☆プロ「突然効かなくなる恐怖。DISCブレーキトラブル」
問題のパッドが下の写真。 異常摩耗してます。前後とも同じ状態でした。
いったい、何が起こったのか。。。?
「ブレーキの修理をしてほしい」という事で、御来店のお客様がありました。
ネット通販でご購入された電動アシスト自転車、前後ワイヤー式のDISCブレーキです。
ブレーキレバーを握ってみると、握り応えはあって、ワイヤー切れやパッドが無くなってるとかではなさそう。
しかし左右のレバーをじっかり握ってもブレーキが全く効かない状態で、車体はスルスルと動いてしまって止まれない。もう、「乗ったらダメな状態」ですね。
ローターも油っぽかったので、パッド交換とローター清掃のつもりで分解したら、パッドが写真の状態だったわけです。
何かがおかしくて、パッドの一部が削れずに残ってしまい、両パッドの残った部分が当たった時点でローターを挟めなくなります。
パッド同士が当たってしまい、ブレーキが利かなくなる。
こうなってしまうと、さっきまで効いてたブレーキが、前触れもなく突然効かなくなります。
ワイヤーが千切れるほどレバーを握ろうが、全く効かないという、もしも下り坂の途中だったらなどと考えると、トンデモナク恐ろし事態の発生であります。
ディスクローターに対して、パッドの位置が悪くて異常摩耗になってるのです。
奥側が不良なパッド位置 今回のように一部削れてない異常摩耗になる
手前側がパッド全面が削れるマトモなパッド位置 (パッド下側がローターの摩擦面から外れてますが、アーム部で削られます)
取付されてたパッドはアメリカの「ヘイズ社」タイプのパッドと互換性がありそうで、在庫品があったので修理対応できました。
ただし、同じ状態が発生しないよう、ローターが届かないパッドの上側はあらかじめ削り落としてから装着しました。
DISCローターも清掃してブレーキが前後ともしっかり効くようになり、お客様にお渡しいたしました。
後から調べて新しい事が分かりました。
ブレーキキャリパーのメーカー名は修理時に分からなかったのですが、どうも「プロマックス」製か、それを真似て作った模造品だった可能性があります。
プロマックス社製、DSK-400他用として、パッド部がヘイズ社のものより4分の一ほど狭い専用タイプがパッドメーカーのラインナップで確認できました。
今回の修理でトラブルとなったパッドで削れ残ってる部分が最初から無いタイプですね。
この電動自転車メーカー?あるいはブレーキキャリパーメーカー?が、最初から適合パッドを装着していれば起こらなかったトラブルのようですね。(自転車はまだ新しくて、どこかでパッド交換した風でもなかったです)
ブレーキが前触れもなく突然効かなくなるというのは、まあ、製品としては、正直ダメな状態だと思います。
ところで、ヘイズ(HAYES)社というのは、早くから自転車用油圧ブレーキメーカーとして名を馳せたアメリカの一流ブランドで、モーターサイクル「ハーレー」社の純正ブレーキを作ったりもしてます。
これは中島の勝手な想像ですが、プロマックス社がヘイズのメカニカルDISCブレーキを参考に製品を作ったけど、まんま真似るとパテントの問題もあるし、あるいは自社製品(純正パッド)の抱き合わせ販売も目論んで、パッドのあたり面を、少し変えた製品にした、みたいな感じだったり、そうでなかったり、分かりません。
こちらは、ヘイズブレーキキャリパー用のパッド。(ヘイズ純正品ではなくて、ASHIMA社の適合パッドです)
ヘイズ社のこのタイプのパッドには、左右に広げるためのバネは付属しておらず、キャリパー奥に仕込まれた磁石にパッドがくっついてクリアランスをとる構造になっています。プロマックスも同じ構造です。
ヘイズタイプのパッドをプロマックスのキャリパーに装着することは出来ますが、今回の記事のようなトラブルになるので、(パッド面を加工しない限りは)互換性無しと考えましょう。
自転車用のDISCブレーキパッドって、世の中には数十種類以上あるのかな?できるだけ多めの種類を在庫するようにしてますが、全対応できるわけではありませんので、トラブルになる前に早めの交換をおすすめします。
レベル☆プロ「SBM一級スポーツ自転車整備士」
自転車産業振興協会主催の「スポーツバイクメカニック(SBM)が、
「スポーツ自転車整備士検定」
に進化しました。サイクルスポーツ誌で紹介されてます。
中島は「スポーツ自転車整備士検定 一級」という事になりました。県内で一人だと思います。