イベント☆情報「2023ツールド南さつま 無事終了しました!(後編)」

2023-05-25

 

「2023ツールド南さつまサイクリング大会」、無事に、終了しました!

 

こちらの「後編」レポートでは、裏方スタッフのメカニック担当から出動事例のご報告をさせていただき、今後の参考になれば幸いに思います。

 

 

 

 

 

 

◯某メーカーの最新鋭機でトラブルがありました。こちらは現場での故障回復は出来なかったので、応急処置で走っていただきました。

 

※新車や最新機材(di2、Etap、EPS、チューブレス、油圧discブレーキ、Eバイク他)で、もし大会前に不穏な動作がある場合は、事前に購入店で不具合箇所の点検をされるのが無難かと思います。

 

高級機材は正確な動作とトラブルフリーなメリットがある反面、いざ不具合が発生すると、故障回復にも高度な専門機材やマニュアルが必要な場合が多く、大会サポートでの修理対応が不可能となる可能性が非常に高いです。出走前のチェックをよろしくお願いします。

 

 

 

◯上り坂でコテンと、右側に転倒された方がありました。ご本人は「よく転ぶんです、大丈夫です」と、そのまま走ろうとされたので、お止めして、ディレーラー異常が無いか確認しました。少し調整して、自転車をお渡ししました。

 

右側への転倒は、切替装置に重大なダメージを与えてしまいます。乗車してなくても、風で自転車が右側にパタンと倒れるだけでも、深刻なトラブルとなる場合があります。

もしも右側に倒れた場合は、必ずメカニックに診てもらいましょう。

 

自己責任で走る場合は、まずは絶対にローギヤに入れてはいけません。切替に不具合が無いか、乗車せずに確認してみて、大丈夫そうでも、次はスロースピードで切替を試してください。クドイですが、絶対にローギヤ(最大ギヤ)に入れてはいけません。ミドルから下くらいのギヤで切替操作をしてみて、変速のシンクロ具合を診てください。

もしも、変速が変な感じでガチャガチャなるようでしたら、転倒の影響でハンガーが曲がってしまってます。クドイですが、絶対にローギヤに入れないようにして、他のギヤだけ使って、なるだけ早くメカニックに診てもらってください。

 

ちなみに、その状況でローギヤに入れると、アッと言う間も無くチェーンが絡まってディレーラーが破壊され、走行不能となります。

写真下↓ 破断したフレームの部品

 

 

 

 

 

 

 

 

◯タイヤの交換が2件ありました。一件はスリップによるバースト、もう一件は摩耗限界によるパンク(?)でした。ともに、準備したタイヤで対応出来ました。

 

狭い道、カーブ、下り坂、対向車、交差点、などなど、充分お気をつけて走行ください。また、大会では多数の参加者の混走になりますので、車間距離を取り、急停止や追突にも充分お気をつけて走行ください。

 

〇タイヤの走行面に「小さい丸穴が2個 開いてるのは何ですか?」と、お尋ねがありました。メーカーによって、タイヤの転がり面に2mm大の凹みが並べて付けてあったりします。これは、タイヤの摩耗具合の目安になる「スリップサイン」です。タイヤの摩耗が進んで、この凹み穴が(ならされて)分からなくなったら交換時期という事です。

車のタイヤのスリップサイン位置を示す三角の印

 

 

溝が無いスリックタイヤの残り具合を確認したい場合は、空気を抜いて、真ん中あたりを指で押すと、薄くなってるかどうかが分かります。一度お試しください。

 

 

 

 

◯予備チューブをお持ちでない方もありました。チューブの種類は多種多様なので、ご自身の自転車に合う予備チューブは御持参されるようお願いいたします。また、チューブは販売しておりますので(1000〜1500円)、手持ちチューブの無い方は現金を持参して走行されると助かります。

 

 

◯メカニック関連ではありませんが、体調不良?走行限界?か、リタイアされた方が多かったように思います。

普段の体調管理、また、事前の身体慣らしや自転車でのサイクリング、前日・当日の休養や栄養補給にも気をつけてくださいませ。足つり防止のサプリメントなど、サイクルスポーツ用の専用補給食など、高機能な補助食品もありますので、事前に販売店にご相談ください。

 

 

 

◯今回は、皆さん日焼け対策も大変だったと思いますが、幸いにしてカンカン照りではなかったから救われましたね。もう少し気温が高かったら、リタイア数もまだ増えてたかも知れません。

※着込み過ぎによる、オーバーヒートにもお気をつけて。

 

 

◯長距離走行で、お尻が大変な事になっちゃったお話しも聞きました。中島は、100kmクラス走行の時だけは「摩擦低減クリーム」、いわゆる「シャモアクリーム」を塗るようにしてます。ワセリンが主成分で、消炎や殺菌効果のある様々な成分が含まれています。

写真は、ナリーニ製の「シャモアクリーム」で、10数年前の超定番商品でした。未だ売ってるのかしら、と調べたら、現在はモーガンブルーさんあたりからシャモアクリームの名前で販売されてるようです。

当店では、スポーツバルム社の「アンチフリクションクリーム」をお勧めしております。奥の黒い箱ですね。

 

 

 

 

 

さあ、大会終了後2日目ですが、レポートがやっと終わりそうです。機材の片付けは未だ終わってませんが。

 

あと、運営面での提案書など、少々まとめておきたいと思います。

 

 

どうもどうも、お疲れ様でした。ありがとうございました♪