坂之上サイクルの☆シコウ「『水をかけて急速冷却』熱中症の緊急処置」
熱中症で倒れたまま亡くなるというニュースが相次いでおり、中でも中学生や小学生の女の子が命を落とされるケースが続いており心が痛みます。
私はそんな緊急現場の経験はないのですが、
「自分だったら服の上から水をかけてやりたいけど、どうなんだろう」
と素人考えながら疑問に思い、色々調べてみると、厚生労働省の指針で
「水をかけて急速冷却」とか
「アスリート界では一般的」とか、
重度の熱中症に水をかけることの有効性が多数紹介されてました。先日のMTBレースでシャワーやら水鉄砲で散散お水をけて頂いて、2時間を無事に走り切った経験もあり、この記事につながっております。
学校現場や、緊急医療の現場ではすでに実行されているのかもしれませんが、ご存じない方がありましたら参考にしていただけると幸いです。
※ なお中島はただの自転車屋さんで、医療については全くの素人で認識不足や考えの偏りがあるかもしれませんので、詳しくはご紹介している各専門分野の説明をご確認いただければと思います。
厚生労働省が「水をかけて急速冷却」というガイドラインを出していますね。
⇒ 厚生労働省HPより「働く人の熱中症ガイド」 PDFhttps://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001098903.pdf
冷やせばいいのは理解していただけると思うのですが、「服を脱がせて氷のうをわきに挟む」とかでは、重篤な場合は効果が追いつかないように思います。自分の子供や恋人、友達、大切な人が熱中症で倒れたら、一刻を争うのでもう、服の上から全身になるべく冷たい水をかけ続けて、救急車を待つのが効果的とのことで、可能な限り氷も併用するのがで良いように思います。頭を冷やすときは、誤飲しないよう十分気を付けるべきでしょう。倒れた時に頭にけがしてないかもチェック。
熱中症が疑われる場合で最も効果的に体温を下げる方法が「アイスバス(氷風呂)につける」という事で紹介されています。アイスバスにつけるのは、厳密には医療系の知識のある人の管理が必要らしいので、一般的には水道水をホースでかけ続ける「水道水散布法」が有効との事です。厚労省の指針ではそこに扇風機を当てていますね。
熱中症になったら…「アイスバス」「アイスタオル」重症化を防ぐ対策を解説
アメリカの研究で、緊急時に体温を下げるために、方法ごとの効果が示されています。アイスパックを身体につける方法より「水道水散布法」は5倍以上の効果が、アイスバスで10倍以上の効果があることが分かります。
以下は2019年5月の記事、スポーツドクター「松本 孝朗」先生によるコラムです。
日本教育新聞より
⇒ 運動中の熱中症における救急処置
10面記事
松本 孝朗 スポーツドクターに聞く
熱中症が重篤化した場合は、健康だった人が2時間ほどで亡くなってしまうという、誰にでも起こりうる「大変身近であり」そして「大変恐ろしい事態」でもあります。救急車が到着するまでの現場での緊急処置は生死を分ける重要なものとなります。良質な情報を共有し、適切な行動ができるように心がけたいものです。
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