レベル☆マニア「負傷兵、脱走する!」
何かと物入りでさして余裕の無いところに、先住猫の「モーモー」ちゃんの「ミーミー」ちゃん(耳)が痛んで手術する事になりました。
古民家片付けの合間に、バタバタといつも吉野地区でお世話になってる動物病院に連れて行く事になり、歯周病のお口の治療と合わせて12万円弱かかっちゃいました。
イヤイヤ、その金額の事はあらかじめ了解して、良心的に精算してくださってるので問題ありません。自費診療なので、そんなモンです。
お口は歯を抜き、モーモーちゃんのミーミーちゃんは一部カットでツナギ合わされ、脚の爪で引っ掻かないように首にエリマキトカゲのごとき「カラー」を巻いて、ご無事にというか、元気にご帰還なされました。
お薬もたくさんいただき、早速明日の朝からはタップりのお薬で、しばしの「スーパードーピングキャット」への変身となるはずです。
本来は外飼いの保護ネコちゃん的な存在ですが、エリマキトカゲネコの間は当然、室内に閉じこもっていただかなければなりません。
2階の部屋に連れて行き、カゴから出してやるとたいそう御機嫌で甘えてきて、エリマキのおかげで時折フラつくものの、しばらくはこのままでも大丈夫かな、という感じで安心してました。
と、
その油断のスキを突かれました。
通常、頭に異物の付いた猫は、後ずさりするばかりで前に進まないものですが、モーモーは違いました。中島の手の横をスルリとスリ抜け、エリマキなど物ともせず、階段を、
「トテトテトテトテ」
と一気に駆け下り脱走、そそくさと姿をくらましました。
そして、その、颯爽と(さっそうと)逃走するエリマキトカゲネコの後姿を見て、頭に浮かんだ言葉が、1.2.3.コレです。
「この、ドロボー!!」
12万円もと。叫びませんでしたけど。「してやったりな感じ」の手口といい、ただただ感心しました。さすが、ダテに牛ガラを羽織ってるだけじゃないの「モーモーちゃん」です。
実は前回のお耳カットの時も、カラーは連れて帰る時のケージの中で早々に外しており(自分で)、自宅ではいつの間にか居なくなってました。今回は、手錠を付けたままの、違いました。カラーを付けたままの脱走です。
負傷の脱走兵さん、チュールあげるから帰ってきてね。
夜、一回帰ってきました!チュールをしこたま食べました。
朝のお薬の時間ですが、またお帰り召しません。
指名手配写真
「恥ずかしながら、私、横井、もとい、モーモー二等兵、チュールいただきに帰ってまいりました!」
無事、お薬入りのチュールを食するモーモー二等兵。