レベル☆プロレース「これが怪物マチューファンデルプールだ!」
集団からアタックして抜け出すマチューファンデルプール選手。ゴール手間800mの登り区間。
圧倒的な爆発力で後方との差を広げる
毎度お世話になります、中島です。
フランスはブルターニュ地方で開催中された「ツールドフランス 第二ステージ」で、かねてから怪物と称されて今年同レースに初出場していたマチューファンデルプール選手がステージ一位となり、ついにリーダージャージとして最も権威のあるものの一つ「マイヨジョーヌ」に袖を通しました。
通常、こちらのブログでは、レースを録画されて後から楽しみにして見られる方々のネタバレにならないよう、レース結果には積極的に触れないよう心がけしてますが、今回はもう、新聞やネットニュースで広く報道されているだろうという事と、新しいスター選手のデビューウィンのお祝いを兼ねて記事にいたしました。
マチューファンデルプール選手は、早くからその才能が注目されており、多くの有力チームが獲得に動いていたとされていますが、本人が「MTBやシクロクロスのレースでもフレキシブル戦いたい」という意向があり、希望のかなう(トッププロチームではない)UCIプロチームの「アルペシンフェニックス」に所属しております。26才。
ちなみに、トッププロチームは「UCIワールドチーム」であり、2021シーズンは19チームあります。
彼のお祖父様レイモン・プリドールさんは、ツールの表彰台に8回上っており、これは現時点での最高回数で、フランスで最も人気のある元選手の一人でしたが、2019年に亡くなりました。
それだけの実績と人気を誇りながら、一度も「マイヨジョーヌ」に袖を通す事が叶わなかった祖父の夢が、孫にあたるマチュー選手に託されていたわけです。
海外の選手はよくゴール時に天を指差して、亡くなった選手などにオマージュ(尊敬の念)を捧げる事がありますが、ゴール時のマチュー選手のオマージュは、故プリドール選手にはもちろんの事、多くのロードレースファンの心にも感動を届けたことと思います。
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